Re: 仕事の責任範囲

しみ先生の日記で、面白い話題があったのでちょいと反応。
http://www.freia.jp/taka/blog/450

責任範囲とはちょっと違うような気もするが、まぁそれはさておき。

A部署が仕事の依頼側、B部署が開発側だとしたときに、A部署はB部署がやっている作業の内容を知る必要があるのかどうか。

依頼の大きさによると思うが、基本的に「作業」のレベルまで知る必要は無いと思われる。さすがに、依頼先の部署がやっている「業務」くらいは知っておいたほうが良いと思う(でないと、振り先がその部署で本当に正しいのか判断できない)。

B部署はA部署からの依頼の意図をどこまで把握する必要があるのか。

たとえば、B部署が社内システムの企画、開発、運用サポートを行うような部署であった場合、依頼の意図をある程度は想像できる能力が求められる(必要なところはヒアリングも可)。なぜなら、依頼者がシステムのことを理解していない可能性が高く、適切な依頼内容で無いケースが考えられるから。
依頼の裏にある「依頼の目的」が見えれば、依頼内容よりもよい提案を行うことができる。これは社内間のやりとりでなく、クライアント相手でもまったく同じこと。要は、ソリューション的な依頼内容であれば、ソリューションを提供する側は、依頼する側の事情をある程度理解しなければ、よいソリューションとはなりえない、ということだ。
逆に、ソリューションではなく単なる「作業」としての依頼だったとしたら、どうか。いわゆる上司と部下のような関係。この場合は逆に、依頼する側にある程度の能力が求められる。

大きい会社の方が教育関係の制度や仕組みはしっかりしていて、良い人材が多く仕事が円滑に回る、と思っていたけど、会社の大小はあまり関係ないのかも。と思った夜であった。

働きアリの法則、パレートの法則などで謳われているとおり、組織の中で優秀な人材は 20% 程度である。個人的には、大企業になればなるほど、(母集団が大きくなるため)この法則が当てはまりやすいのではないか、と思っている。そういう意味では、中小企業のほうがフットワークも軽いし、ひとつひとつの仕事の大きさも小さいケースが多いので、動きやすいんじゃないかと。

まぁ、極論を言えば、部門横断できる人材が部署間の橋渡しをやるのが理想だけどね。それをやれている企業はとても少ないと思う。自分がやりたいのは、そういう仕事かな。前の会社でも、最後のほうはそれに近い仕事ができて割と面白かった。